たゆまぬ心
私たちは苦難に遭うと、挫けそうになる心と立ち向かう心とを同時に持ちます。
この時少しでも心が緩むと、その隙間に魔が入り込みます。
そのようにならないように日頃から心に柱をたてておくことが大切です。その柱とは、正しさであり、清らかさです。心に柱が立てば、一人ひとりの人生を支え、それが社会を支えていくことになります。
『聖人御難事』
このご遺文は、弘安2年(1279)に信徒が迫害された熱原法難の危機的状況に対し、門下一同を激励、導かれた書状です。
日蓮聖人は建長5年(1253)4月28日に立教開宗されました。それから弘安2年に至るまでの迫害と守護のあり方を説示し、どんな苦難に遭っても、正しく清らかな心を持っていれば、必ず諸天の守護があることを諭されました。
弘安2年(1279) 聖寿 58歳