本覚寺の墓地では冬の間休眠していた芝生も除々に緑色が濃くなり、墓地一面が緑色に染まり始めました。
お墓参りに来られた方が本覚寺の墓地の芝生を見て、「これだけ芝生を育てるの大変だったでしょう?」とのご質問を時々うけるのですが、正直にお答えするならば「いいえ」となります。
実は、かつては芝生は全く生えておらず、そもそもとある方の墓地内に植えられた芝生が自然発生的に 成長し、現在のような状況へと変化したからです。
但し、ここ数年は重点を置いて芝生の管理を行っています。というのも、芝生は手を掛ければ掛けるほど芝生の緑が密に濃くなり、手塩をかけた効果が鮮明に現れることに気づいたからです。ですので現在では上記の質問をされた場合には「はい」とお答えしております。
平成26年度はこれまで次のような作業を行いました。
3月には芝生の雑草の発芽を抑えるべく、3月には土壌処理剤を使用いたしました。この土壌処理剤として使用したのはバナフィンと呼ばれる粒状の薬です。バナフィンは、土壌処理により種子から発芽・発根した幼芽・幼根の成長点で細胞分裂を阻害し、除草効果を発揮し、特にイネ科雑草に優れた防除効果が長期間持続するとのことです。
4月には、芝生の成長を促すために、芝生用の肥料を撒きました。芝生は肥料の有無によってその成長が大きく異なり、例年この時期になりますと芝生用の肥料を撒いております。ここ3、4年ほど芝生の手入れを行っておりますが、最初の頃は芝生の管理について試行錯誤を繰り返して参りましたが、最も効果が高い緑化対策が肥料の撒布でした。
本覚寺で使用してる肥料は、ゴルフ場等を主に手がけているバロネスという芝生専門業者から取り寄せている肥料です。非常に高価な商品でありますが、一度使用してからはバロネスの肥料を継続して使用しております。
しかしながら、除草剤や肥料を撒いても芝生に最も必要なものは、こまめな“芝刈り”です。特に芝生の緑もそして芝刈りもこれからが本格的なシーズンを迎えます。本覚寺にお参りにこれらる方々に喜んでいただけるように、精力的に管理してまいります。