葬式
本日は海徳寺住職として船橋市馬込斎場近くの葬儀場にて葬式が1件あります。
7:00
本覚寺本堂において朝勤です。今日の日蓮聖人の御妙判は『妙法尼御前御返事』でした。
日蓮幼少の時より佛法を学び候いしが、念願すらく、人の壽命は無常なり。出る気は入る気を待つ事なし、風の前の露尚譬にあらず。賢きも愚なきも、老たるも若きも、定め無き習いなり。されば先ず臨終の事を習うて後に他事を習うべし。
日蓮聖人御遺文『妙法尼御前御返事』
9:00
葬式の為、馬込斎場に向けて出発です。
直前に電話があり、「これから御首題をもらいに行ってもいいですか?」とのお問い合わせが。一昨日・昨日と続けて御首題を希望される方が来て、本日も同様に希望される方が。千葉市の方から向かうとのことだったのですが、残念ながら希望される時間には葬式の為お寺を留守にしていたので、また改めてとのこととなりました。
9:30
馬込斎場に向かう途中に、松戸新田にある共同墓地へと卒塔婆を運搬いたしました。
10:45
馬込斎場近くの安国寺別院にて葬式です。
このところ式中に繰り上げ初七日を希望される方がほとんどで、葬式の後に繰り上げ初七日となると、かなり慌ただしい葬式となります。
一旦葬式を終えた後に、必ず戒名の説明をし、初七日・二七日の意味合いについて自分自身が思うことの述べつつ説明いたします。
本日授与した戒名は、昨夜のお通夜にて、奥さん、お子さん、孫さん達が共通で思っていた故人の人柄を戒名に込めました。
お通夜の前に、「このところお通夜で戒名がついている例が散見されますが、本来は葬式の時に授与するものだと思っています。出来ればお通夜の通夜ぶるまいにて故人の思い出も皆さんで語っていただき、その話を踏まえてお戒名を授与したいのですが、どうされますか?」とお聞きし、お通夜は俗名、葬式の時に戒名を授与いたしました。
きっと事前の電話では何を言っているのかな?とも合点があまりいっていないようでしたが、葬式後にお話した時に、「お父さんの人柄が反映されたお戒名を一生懸命考えてくださり有難うございました」という言葉を頂戴いたしました。
ずっと残る戒名だからこそ、故人を偲んで、その人柄がわかるように授与したいと切に願っています。
14:00
施主の方が収骨まで一緒にいて欲しいというご希望だったので、今回は散会するまでご一緒させていだきました。
火葬中の会食の席で、色々なお話をさせていただきました。普段お坊さんと話すことはないし、構えてしまって話にくいということでしたが、会食を交えながら、様々な質問をお聞きしつつ、自分なりの考えをお伝えいたしました。
今回お子さんのご家族は滋賀県の大津から駆けつけられ、学生時代によく浜大津にいったことや、滋賀にいる友人の話などもいたしました。的外れな話かと思うことでも、ひょんなきっかけで繋がることが葬式では多々あります。
15:00
海徳寺に戻り夕勤です。
檀家さんのお孫さんが誕生したとの吉報を聞きました。毎朝の朝勤にてその方の安産祈願をしていたので、とても安心いたしました。