2年後が3回忌?

法事の準備

法事と法要の違いというものはあまり意識することはないとは思いますが、亡くなった後の法事(もしくは法要)でよく勘違いされるものに、3年後が3回忌であると思われている方が多くおります。

一周忌のみが一年後で、それ以降3回忌、7回忌、13回忌、17回忌等、3と7の数字がつく時が年忌法要となりますが、一周忌までが『周忌』であるのに対し、3回忌以降は『回忌』となります。

そこで次のような質問がよく寄せられます。

どうして2年目なのに3回忌なの?

その理由は次の通りです。

年忌の考え方は、次のように考えるといいでしょう。

まず「お葬式」が、すでに第1回目の「命日」の法要であると考え、数に入れるのです。従って「一周忌」は2回目の忌日ですが、この時だけは「一周忌」という言い方をし、「2回忌」とはいいません。しかし2年目の法事は、数えて3回目の忌日なので「三回忌」というのです。

以後、7回忌、13回忌、17回忌、23回忌、27回忌、33回忌とおつとめしますが、いずれも「お葬式」を含めて、数え年でかぞえます。仏教では何事も数え年でかぞえるのが基本です。

青山社『寺報・はがき・行事案内 文例事典』p.136

日蓮宗 松戸 本覚寺