日蓮宗の僧侶の方が身延山久遠寺に行った際に、水屋に正面に書かれた2文字が気になったそうです。色々と調べてみると私の祖父の字であることがわかり、なんという文字なのかという問合せがあり調べてみました。
篆書体(てんしょたい)の為、一筋縄には解読できませんでした。インターネットで篆書体の調べ方を検索してみましたが、どうやら逐一調べるしかないようです。
一文字目は「沫」
右側の字に関しては「沫」という字ではないかという結論に達しました。部首が「さんずい」であることから、こちらの字に関しては比較的早く見つけることができました。
2文字目は「盤」
しかしながら、2文字目の篆書が何を表しているのか、なかなか答えにたどり着くことができませんでした。右の部首が「ほこづくり」のような気がするので、漢字ペディアにて「ほこづくり」の漢字をピックアップした後に、該当しそうな漢字を調べてはみたのですが・・・
参考 漢字ペディア見当をつけても該当する漢字が出てこなかった為、『篆刻字林』の1ページ目から該当する漢字が出てくるまで逐一探すという地味な方法にて探し始めました。
すると、ようやく523ページ目に・・・
やっと見つけることができました。
「班盤ト相通ズ」との補足を見ると、きっと「盤」というのがふさわしいかと。
以上のことから、「沫盤」がたどり着いた答えです。
「水の泡がほとばしる盤」というのが大意ではないでしょうか?