はじめに

今年もお盆の時期が近づきました。初めてお盆を迎える方々から「お盆の飾り(精霊棚)はどうしたら良いの?」というご質問が寄せられるようになりました。各御家庭により仏壇の大きさや間取り等が大きく異なる為、その回答に苦慮しておりました。しかし、「論より証拠」と思い、昨年の棚経の際に、何軒かの檀家さんのご協力を賜り、精霊棚の参考例を写真として掲載いたしましたので、是非ご覧下さい。

精霊棚の飾り方

この時期に一番多い質問である精霊棚の飾り方についてご説明いたします。但し、各御家庭の住宅事情により飾り方は異なりますので、あくまでも参考として御覧下さい。

お盆精霊棚の飾り方例

お盆精霊棚の飾り方例

  1. キュウリの馬とナスの牛

キュウリの馬は、お亡くなりになった先祖の精霊が少しでも早く帰ってきて頂くために、他方、ナスの牛は、ゆっくり戻っていただくためにお供えします。

  1. ほおずきと笹竹

精霊の道案内となるよう、灯明の代わりにほおずきを吊るします。笹竹に張られた縄から内は、この中に精霊が来られるという結界を表します。なお、もともと農家であった方の精霊棚には笹竹を飾られていることが多いですが、マンション等にお住まいの方は、仏壇の上部にほおずきのみを飾っていることが多いようです。

  1. 水の子・ミソハギ

キュウリやナスを賽の目(四角形)に切って蓮の葉の上に盛る「水の子」は、餓鬼に対する施食の意味があります。また、水を入れた器に「ミソハギ」を添えておくのは、灑水(しゃすい)供養の為です。これは煩悩を鎮める為だといわれています。

  1. 真菰(まこも)

精霊棚には荒筵(あらむしろ)や真菰(まこも)などのゴザの様な敷物を敷きます。

精霊棚の参考例

精霊棚の参考例を上記に掲載いたしました。

なお、上記の写真に掲載されている提灯は、新盆提灯ではなく例年飾る盆提灯です。かつては親戚の方々が新盆供養として新盆の方に盆提灯を寄進していましたが、現在では現金でのやりとりが一般的であり、精霊棚前の提灯は一対または一基のみの例が多く見受けられます。

お盆精霊棚飾り例
お盆精霊棚飾り例
お盆精霊棚飾り例

新盆提灯

初めて迎える新盆の時のみ飾る提灯が、『新盆提灯』となります。初めて帰ってくる故人が目印となるように玄関先に白い提灯を飾ります。通常の盆提灯と異なり、質素な作りです。仏壇屋さんで2,000〜3,000円程度で購入できます

新盆提灯