日蓮宗新聞 ひとくち説法

日蓮宗新聞 ひとくち説法

日蓮宗新聞

平成27年6月1日付けの日蓮宗新聞のひとくち説法の欄に、本覚寺住職の法話が掲載されました。

当山住職はこれまで長きに亘り千葉県北部布教師会会長を務め、本年の4月をもって布教師会の会長を辞することとなりました。

この法話は、千葉県北部布教師会会長としての最後の仕事となります。

逆境の中で

日蓮宗新聞社 ひとくち説法

長い人生に楽しみも苦しみも連れ立ってきます。順境とは物事がうまくゆき、幸せな時、逆境とは物事がうまくゆかず、苦労の多い境遇です。失業、人間関係、病気、死。苦しみの中で死は大きい事で、老若によらず突然に来ます。愛する人との別れの悲しみは広くそして深い。私も一年の間に、妻も含め近親者が5人亡くなり、今、思い切り落ち込んでいます。

四条金吾殿御返事に、「苦をば苦とさとり、楽をば楽とひらき、苦楽ともに思い合はせて」苦しくても楽しくても、ともに順逆の縁を受け止め、平常心を持って日常の行いをしなさいとの、教えです。順逆の縁は、自分の力では動かしがたいものです。そして、人それぞれに順逆の歴史があります。父の亡き後に、住職になり50年近くになりますが、順境より逆境の方が多く、長いように思います。

逆境は、避けられないもの。ならば、そこに意味を見出しより良く対応する。逆境とは苦しい時です。我慢の時です。時には時間が心の傷を癒す薬です。現在あることは大切な人のお蔭と感謝をする。明けない夜はないと、逆境を好機と捉え、苦楽に一喜一憂せずに、成長して行きたいものです。

千葉県北部布教師会会長 加藤雅章

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