平成29年5月26日 寺務日誌

艱難玉汝

海徳寺リフォーム

昨日と同様、雨降りでのスタートとなりました。本日は午前中に海徳寺の二階をリフォームする為、大工さん・クロス家さんと打合せです。午後からは本覚寺に戻り、明日以降の法事の準備です。

5時25分

いつもは電車で移動ですが、今日は日中雨が降るだろうということで、久しぶりに車で向かいました。土日の早朝であれば35分程で到着いたしますが、本覚寺を出てすぐに渋滞です。時刻はまだ5時30分。国道6号線は東京方面に向かう車で朝から混み合っています。また、途中中山競馬場の前でもノロノロ運転。結局は海徳寺まで1時間程かかりました。

6時30分

海徳寺本堂にて朝勤です。本日の日蓮聖人の御遺文は『生死一大事血脈抄』でした。その後、海徳寺のペット納骨堂の清掃を行いました。

総じて日蓮が弟子檀那等自他彼此の心なく水魚の思いをなして、異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る處を生死一大事の血脈とは云うなり。しかも今日蓮が弘通する處の所詮是れなり。若し然らば広宣流布の大願も叶うべきものか。あまつさえ日蓮が弟子の中に異体異心の者これ有れば、例せば城者として城を破るが如し。

日蓮聖人御遺文『生死一大事血脈抄』

生死一大事血脈抄

8時30分

大工さんとクロス家さんと打合せです。庫裏の玄関の建付けが悪く、開け閉めに苦労していましたが、さすが『滝工芸』。短時間で修理し、滑りすぎる位スムーズに開け閉めが出来るようになりました。また、2階のリフォームを取り掛かるにあたり、大工さんから部屋の間仕切り等のアイデアを色々と教えていただきました。2階の部屋を使用するのは行事の時に年数回と、他には法事の時です。将来的には葬儀での会食も可能となるような案を考えております。多くの人が出入りすることを想定し、どのようなレイアウトがよいのかしばらくは大工さんと蜜に打合せしながら良いものにしたいです。

11時00分

海徳寺での打合せが終了し、本覚寺へと戻ります。海徳寺2階の額縁に、祖父が書いた『艱難玉汝』という字が。今まで一度もこの言葉の意味を調べたことはありませんでしたが、その意味は、下記の通りです。(出典:http://kotowaza-allguide.com/ka/kannannanjiwotamanisu.html

「Adversity makes a man wise.」という西洋のことわざの意訳。地中から掘り出された粗玉が、磨かれて美しい玉になるという意味から。「艱難」とは、困難にあって、苦しみ悩むこと。

加えて、本日の日蓮聖人の御遺文『生死一大事血脈抄』の言葉も、ぐさりと胸に突き刺さっております。これらの言葉の意味を噛み締めながら、本覚寺へと車を走らせました。本厄があけましたが、思うようにはなかなか行きません。

13時00分

本覚寺に戻り、明日の法事の準備です。明日は朝9時、10時、11時、11時30分、13時と5件の法事が入っています。早い時間の法事ですので、明日は海徳寺には行けず、本覚寺のみとなりそうです。

15時00分

真間組の青年僧の方が、千葉県北部日蓮宗青年会発行の教箋をお届けにきていただきました。お盆の時に配布する資料です。加えて、青年会が毎年企画されている子供向けの修養道場のポスターも御持参下さいました。昨年は長男が参加しましたが、今年は娘も参加するかもしれません。

17時00分

5時過ぎに海徳寺に行ってしまったので、本覚寺にて今日のお勤めです。急に予定が入ることがあるため、海徳寺での朝勤の際にも既に本覚寺の方の回向もしているのですが、もう一度お経を読誦し、ご回向いたしました。

日蓮宗 松戸 本覚寺