平成29年7月30日 寺務日誌

法事・施餓鬼・棚経案内

本日は本覚寺にて法事が4件。松戸中央霊園にて法事が1件。市川にて施餓鬼会のお手伝いが1件です。明日で7月が終了いたします。その前に棚経の案内を発送したいです。

7:00

本覚寺にて朝勤です。本日の日蓮聖人の御遺文は『持法華問答抄』です。

一切衆生皆成佛道の教なれば上根上機は観念観法も然るべし、下根下機は唯信心肝要也、されば経には「浄心に信敬して疑惑を生ぜざらん者は地獄、餓鬼、畜生に堕ちずして十方の佛前に生ぜん。」と説き給えり、いかにも信じて次の生の佛前を期すべきなり。譬えば高き岸の下に人ありて登る事あたわざらんに、又岸の上に人ありて縄をおろして、此の縄にとりつかば我れ岸の上に引き登さんと云わんに、引く人の力を疑い縄の弱からん事をあやぶみて、手を納めて是をとらざらんが如し、争でか岸の上に登る事をうべき、若し其の詞に随いて手をのべ是をとらえれば即ち登る事をうべし、唯我一人能爲救護の佛の御力を疑い、以信得入の法華経の教えの縄をあやぶみて、決定無有疑の妙法を唱え奉らざらんは力及ばず、菩提の岸に登る事難かるべし、不信の者は堕在泥梨の根元なり、されば経には「疑いを生じて信ぜざらん者は則ち當に悪道に堕つべしと。」説かれたり、受けがたき人身をうけ値いがたき佛法にあいて、争でか虚しくて候べきぞ。

日蓮聖人御遺文『持法華問答抄』

持法華問答抄

持法華問答抄

7:30

本日も法事が立て続けにあるので、法要開始前にある程度の準備を整えます。

本日の法事では合計40名近い来客があるので、各法事毎に部屋を個別に用意し、そちらの部屋の準備を完了させました。

また、昨日も大勢の方がお見えになり、トイレ掃除も念入りに行いました。

そんな準備をしている最中に、9時からの水子供養の方が体調不良の為延期となりました。

10:00

本覚寺永代供養墓に納骨されている方の7回忌法要です。

よくよく思い出すと、今回の故人がお亡くなりになった時までは誰も永代供養墓に受け入れておりませんでした(かなり前から完成しておりましたが)。施主の方から『住職が永代供養墓は副住職に任せてあるから副住職に聞いてくれ』とずっと言われていたようです。

しかしながら、そのようなことは露知らず。今回の故人がお亡くなりになってからかなりの歳月が経過した時の棚経で『いつになったら永代供養墓の具体的な話をしていただけるのでしょうか?』と聞かれたことがあったことを鮮明に覚えております。

年月が経つのは早いものです。

11:00

本覚寺本堂にて49日忌法要です。

お母さまが急逝されての法要で、本覚寺のホームページを通じてのお申込みでした。

法要の申込みからメールで何度か連絡を取っていましたが、御事情を知れば知るほど、自身の母親と重なることがありました。

今回の法要で初めて施主の方とお会いしましたが、本覚寺のホームページをかなりご覧になっていただけたようです。ホームページに掲載していたことすら忘れていた自身の博士論文にも目を通していただいたとの話をお聞きし、少し照れくさかったです。

葬儀等の仏事は何度も経験することがないことだからこそ、悩んでいる方の立場にたってご相談に乗れるように精進しなければと思いを新たにした法要でした。

12:00

本覚寺にて49日忌法要でした。

ここ最近では珍しく葬儀当日に納骨を行ったので、今回は納骨はありませんでした。

今回墓誌を新調され、担当した石屋さんもご一緒に墓前経に。施主の方より『笠がついたこの古いお墓はなんて呼ぶのですか?』と質問され、私は全くわからなかったので、すかさず石材店に質問を転送。『大名墓』という名称だそうです。

13:30

松戸中央霊園にて開眼・埋葬です。

14:00

市川のお寺さんでの新盆を対象とした法要のお手伝いです。

17:00

棚経の案内ならびに施餓鬼会の案内の手配です。

昨日お手伝いしていただいた方の尽力により、施餓鬼会法要の案内はほとんど封が閉じられており、あとは発送するのみの状況です。しかし、棚経の案内はあまり進んでおらず、様々なご要望を反映しつつ日程を決めました。山の日なる休日が入ってきたことで、この日に法事を希望される方がかなりいた為、その法事を考慮しつつの棚経案内の作成に苦慮いたしました。

日蓮宗 松戸 本覚寺